新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、世界各地で「不織布マスク」を着用する人が増えているようです。そもそも、日本ではアレルギー性鼻炎の方が多いためか、不織布マスクがよく使われてきました。COVID-19が流行り始めた当初、海外旅行中の日本人がマスクを着用している姿をみて、「コロナなのかい?」と少しけなすような発言をする事例がSNSなどに掲載されました。そんな海外の方々ですら、マスク、マスク、マスク!の状況です
さて、そのマスクですが、果たしてCOVID-19に有効なのでしょうか?
予防に有効(マスクによって感染症にかかりにくい)なのか、感染伝播防止に有効(マスクによって他人にうつす危険性が減る)なのか、何が最終目標かによって結論は変わる可能性があるのです
アメリカCDCやWHOはこれまで、こう言ってきました
- 「マスクは症状がある人が着用すべきもの。それによって他人にうつすリスクが減る」
- 「症状のない、健康な人が着用しても、予防効果は薄い」
ところがCDCは4月3日、「新型コロナウイルスの無症状病原体保有者からの感染伝播を抑制する可能性がある」として健康人のマスク着用を事実上肯定したのです。一方WHOは、不織布マスクの流通が困難になっている状況から布マスクを着用する動きに対し、「医療従事者が布マスクを着用することは、一切推奨しない」という声明を改めて出しています。医療従事者が、という点がポイントでもあります
さあ、どんどん難しくなってきました…。私たちは「マスク」をどのように扱えばいいのでしょうか?