衛生委員会でとりあげる議題の一つに長時間労働に関するものがあります
時間外労働の階層ごとに人数を報告されているのではないかと思います
この人数以外に別の指標を使っている事業場はありませんか?
例えば平均値
「今月の残業の平均値は22.3時間でした…」とか
ここでタイトルどおり、「いろんな角度から」みることを提案します
平均値のデメリットは、「ならされてしまう」ことです
実は100時間を超える時間外労働をしている人がいるのに、時間外労働が少ない人の時間に引っ張られて、「ならされてしまう」のです
ちょっと規模が小さいですが、10人の事業場を例にしてみます。Aさん、Bさん、…Jさんまで、それぞれ100時間、80時間、40時間、20時間、30時間、0時間、45時間、20時間、10時間、0時間という時間外労働だったとします。この場合の平均値は34.5時間です。この平均値を毎月追いかけることに意味があるでしょうか?AさんとBさん以外は、特別条項が発動しないレベルの時間外労働です。しかし、AさんとBさんの負担はあまりにも大きいですね。平均値には、こうした「ならされる」問題がはらんでいます
平均値をとるなら、45時間以上の数値だけで平均をとるとよいのではないでしょうか
また、中央値を指標にする手もあります
大きい数値順に並べていって、真ん中にあたる人の数値、または真ん中の二人の平均が中央値になります
さらに、最大値を指標にする手もあります
どの指標も一長一短ありますが、単純な平均値よりずっと意味があるように思います